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社員紹介

教育事業
教室担当
2018年入社
後藤 貴広

「しんどい」を「おもしろい」に変える

高2のときに、航空宇宙工学という分野があることを知った。「ロケットを飛ばすには数学の知識が必要となる」。もともと数学好きだった私は強い関心を抱いた。ロケット自体に興味があったわけではない。また、数学理論を研究する数学者になりたいとも思わなかった。数学を使って人類はどこまで未来を見ることができるのか、技術的な部分で一番先を追い求めたかったのだ。私が現在携わる教育という仕事と航空宇宙は、まったく畑違いのように思われるかもしれない。しかし、教育の現場は「数学や物理が行き着くところまで行けば、こんなにおもしろいことができる」ということを伝えられる場だとも言える。私はそこに可能性を感じている。受験勉強はたいへんだが、その分おもしろい。学びを通して、想像以上の自分を発見することもできる。それに気づいていない生徒は多い。そんな彼らのために、「しんどい」を「おもしろい」に変える転換点をつくることが、私の使命だと思っている。

中途半端で終わらせたくない

私は「東京大学を中退し、京都大学に入り直した」という珍しい経歴を持つ。航空宇宙工学で名高い東大に合格したものの、入学後に偶然出会ったアメリカンフットボールというスポーツに熱中するあまり、卒業ができなくなってしまったのだ。私は決断力のある人間ではないが、一方で、一度自分が選んだ道は中途半端で終わらせたくない。体が大きいだけでスポーツはできないと思っていた私でも、それに適したポジションがアメフトにはあった。自分の役割を果たし、チームが勝利する。そのことに病みつきになり、東大の4年間のほぼすべてをアメフトに捧げた。卒業ができないと判明したのは4年生の秋。そこから京大受験を志した。京大にも航空宇宙工学を研究する学部があり、そして全国レベルのアメフト部があったのだ。国立校でありながら私学に匹敵する戦力を揃える、その強さの理由を知りたいと思った。私は京大に合格し、アメフト部に入部。コーチとしてチームに帯同させてもらうことになった。

1分の1でぶつかっていく

「阪大・神大合格専門塾 志信館」は京大アメフト部の当時の監督から紹介してもらった。私が志信館で常々心がけているのは、生徒に「できるかも!」という感覚を持ってもらうことだ。学校現場には、テストの結果だけで生徒を判断する教師がいる。進路相談で「こんな成績じゃ、〇〇大学なんてお前には無理だ」という評価を平気で突きつける。生徒が「とにかくやってみよう。やってみたらできるかもしれない」と思うように導くのが、教育者の真の務めなのではないのか。私は自分が受け持つ生徒たちに、全力でやり抜く経験をさせてあげたいと思っている。中途半端で終わらせず、最後までやり抜いたからこそ見えてくるものがあるのだ。そうやって乗り越えた経験は、受験だけでなく人生にとっても貴重な経験となると思っている。一人ひとりの生徒に合った最高のフォローを行い、必ず「全員合格」へと導く。30人生徒がいたとしても30分の1にならないよう、1分の1でぶつかっていきたい。

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