社員紹介
小学校から高校まで、野球漬けの毎日だった。しかし高校最後の大会直前、ピッチャーの私は肩を壊し、夢だった甲子園への道を断たれてしまった。もう二度とやるものか、と思った。野球はもちろんスポーツ自体から離れ、大学では“軟派な男”になるつもりだった。ところが大学の新歓で、偶然ラクロスというスポーツと出会う。国立校でありながら本気で日本一を目指す先輩たちの姿に感銘を受け、気づけば入部宣言をしていた。そして、野球以上にラクロスにのめり込んだ。大学生活のすべてをラクロスに捧げたと言っても過言ではない。そんななか迎えたラストイヤー。まさかの出来事が起こる。リーグ戦出場停止の事態に陥ってしまったのだ。高校時代に引き続き、またもや夢への扉が閉ざされた。副将として、自分にできることはなかったのだろうか。私は後悔の念にさいなまれた。
就職という人生の岐路に立ち、教師になるか民間企業に入るかで迷った。もともとは教師志望だった。教育実習に行くと「太田先生」と呼ばれ、とても気分が良かった。自分が授業をしている姿は想像できた。しかし一方で、生き方や考え方を伝え、生徒たちを正しい方向に導いていく姿を想像することはできなかった。まずは、自分自身の生き方や考え方と真正面から向き合ってみよう。そう考えた私は、ウィルへの入社を決めた。1年目はファイナンシャルプランニング業務に携わり、お客様に金融商品の提案を行った。2年目以降は経理の仕事をしている。金融と会計に関する知識は確実に積み上げられている。同時にこの3年間は、生き方や考え方といった物事の本質にも向き合い続けた。その経験をもとに、今は新たなステージに挑もうとしている。それは、一般的にルーティンワークが多いと思われがちな経理の仕事をきっかけに、「新たな価値を見出す」ということだ。
経理の仕事は「会社を守る仕事」と言えるかもしれない。私は今、経理チームに所属しながらも、同時進行で「会社をつくる仕事」にも携わっている。たとえば、単なる労働時間短縮や生産性向上にとどまらない、ウィルならではの働き方・仕組みを模索する。あるいは、会社のブランドをより強固にするための組織形態について考える。それらを経営陣と直接やり取りしながら形にしようとしているのだ。社会人3年目にしてそんな仕事に携われるなんて、本当にありがたいことだと思う。これはもともと上司の指示で始めたものだが、今後、自分発信でプロジェクトを立ち上げ、動かすことができるようになれば、人生はもっとおもしろくなるだろう。上の世代の人たちはいずれ引退することになる。そんなとき、次のウィルを引っ張っていくのは私かもしれない。しっかりと守備を固めながら、前へ前へと、どんどん攻めていこう。私はこれからも、会社のど真ん中で輝き続けたいと思っている。
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